犬の混合ワクチンは6種と10種どっち?違い・副反応・価格を解説【エルムペットクリニック】

犬の混合ワクチン「6種」と「10種」の違い

エルムペットクリニックより、10種ワクチン導入のお知らせ


料金と導入のお知らせ(6種・10種)

当院では、これまでの6種混合ワクチンに加えて、新たに10種混合ワクチンを導入しました。
料金は以下のとおりです。

  • 6種混合ワクチン:6,700円(税抜)

  • 10種混合ワクチン:7,700円(税抜)

まずは、違いが一目でわかるように比較表を掲載します。

項目 6種混合ワクチン 10種混合ワクチン
予防できる病気 主要ウイルス疾患+犬コロナ 6種+レプトスピラ4種
予防対象(ウイルス) ジステンパー/パルボ/アデノ1・2型/パラインフル/犬コロナ 同左
予防対象(細菌) なし レプトスピラ(カニコーラ・イクテロ・ポモナ・グリッポ)
主な感染経路 接触・飛沫・糞便 水辺・湿地・野生動物の尿
推奨される環境 室内中心、近所散歩 ドッグラン・アウトドア・水辺散歩が多い
人への感染リスク ほぼなし レプトスピラ:人に感染し得る
副反応リスク 比較的少ない 成分が多い分、やや副反応が出やすい
当院価格(税抜) 6,700円 7,700円

6種混合ワクチンとは

基本となる主要ウイルス疾患をしっかり予防

6種混合ワクチンは、以下のような重症化しやすいウイルス性疾患に対して免疫をつける目的で接種します。

  • 犬ジステンパーウイルス

  • 犬パルボウイルス

  • 犬アデノウイルス(1型・2型)

  • 犬パラインフルエンザウイルス

  • 犬コロナウイルス

特に犬パルボウイルス感染症は、激しい下痢・嘔吐・脱水を起こし、子犬では致死率も高い怖い病気です。
ジステンパーも神経症状を含め重篤化しやすく、基本的な予防として非常に重要です。

6種が向いているケース

  • 室内生活が中心

  • 近所での軽いお散歩がメイン

  • 他の犬との接触が少ない

  • 高齢犬や、持病がありワクチンの負担を最小限にしたい場合

「まずは基本的な感染症の予防をしっかりしてあげたい」というケースでは、6種混合が標準的な選択肢になります。


10種混合ワクチンとは

ウイルス疾患+レプトスピラ4種をカバーする広範囲型

10種混合ワクチンは、6種混合でカバーするウイルスに加えて、レプトスピラ症(4つの血清型)も予防できるようにしたワクチンです。

  • レプトスピラ・カニコーラ

  • レプトスピラ・イクテロヘモラジー

  • レプトスピラ・ポモナ

  • レプトスピラ・グリッポチフォーサ

レプトスピラとは?

  • ネズミなど野生動物の尿に含まれる「細菌」です

  • 雨上がりの水たまり、田畑・小川・池・湿地などに潜みやすい

  • 犬だけでなく、人にも感染する人獣共通感染症

  • 発熱、黄疸、腎障害、肝障害など、重症化すると命に関わることもあります

10種が向いているケース

  • ドッグランやドッグカフェをよく利用する

  • 川遊び・キャンプなどアウトドアに一緒に行く

  • 公園や河川敷など、水たまりの多い場所をよく散歩する

  • 都市部でもネズミが多い地域にお住まいの場合

  • 人への感染リスクもできるだけ下げたいご家庭

生活範囲が広く、さまざまな環境に出かけるわんちゃんには、10種混合を選ぶことで予防できる幅が大きく広がります


副反応についても知っておきたいこと

成分が増える分、10種はやや副反応が出やすい

ワクチンは「病気を予防するための大切な注射」ですが、どのワクチンにも副反応の可能性があります。

一般的には、

  • 含まれる抗原(種類)が多いワクチンほど

  • その分だけ体が反応する可能性も高くなる

と考えられており、10種混合のほうが6種よりもわずかに副反応が出やすい傾向があります。

代表的な副反応

  • 1日程度の元気消失、食欲低下

  • 軽度の発熱

  • 一過性の嘔吐・下痢

  • 接種部位の痛みや腫れ

  • まれに、顔の腫れ・蕁麻疹・呼吸困難などのアレルギー反応(アナフィラキシー)

副反応リスクを考慮したいケース

  • 過去にワクチン接種後の副反応があった犬

  • 高齢犬

  • 心臓病・腎臓病など、慢性疾患を抱えている犬

  • 体調がすぐれないタイミング(下痢・嘔吐・発熱中など)

このような場合には、無理に10種を選ばず、6種にとどめる・接種を延期する・抗体価検査を活用するなど、個々の状況に合わせた判断が必要です。

当院では、接種前に体調を確認し、必要に応じて事前にご説明したうえでワクチンの種類を一緒に検討します。


当院が10種ワクチンを導入した理由

① レプトスピラ症の地域リスクが上昇している

都市部でもネズミの増加や、ゲリラ豪雨による水たまりの増加などにより、レプトスピラ症のリスクは、昔に比べると高まってきています。
「うちは街中だから大丈夫」とは言い切れない環境が増えており、レプトスピラまでカバーできるワクチンの必要性を感じるケースが増えています。

② 愛犬との外出スタイルが多様化している

ドッグラン・カフェ・キャンプ・旅行など、わんちゃんと一緒にお出かけを楽しむご家庭が増えています。
その分、他の犬・野生動物・水辺などに触れる機会も増え、昔よりも広い範囲の感染症対策が求められるようになりました。

③ 価格差を小さく設定し、導入しやすさを優先した

一般的には、6種と10種のワクチンの価格差が2,000〜3,000円以上になることもあります。
当院では、

  • 「金額の差が大きいから10種はやめておこう」
    という理由で選択肢が狭まってしまうのではなく、

  • その子の生活環境に本当に合ったほうを選んでほしい

という考えから、あえて価格差を1,000円に抑えています。

④ 価格ではなく「その子に最適な予防」を重視してほしい

ワクチン選びで一番大切なのは、
「どちらが安いか」ではなく「その子にとってどちらが適切か」 です。

  • 外出が多く、水辺にも行く

  • 他の犬との接触が多い

  • 人への感染リスクも下げたい

このような場合、本来は10種が望ましいにもかかわらず、価格だけで6種を選んでしまう状況は避けたいと考えています。

そのためエルムペットクリニックでは、飼い主さまが料金を気にして選択肢を狭めてしまわないよう、できる限り公平で選びやすい価格設定にしています。


ワクチン選びは生活環境で変わります

同じ犬種・同じ年齢でも、生活環境が違えば最適なワクチンは変わります。

ワクチン選びのチェックポイント

  • 散歩コースに水辺や湿地があるか

  • ドッグラン・カフェ・ホテルを利用するか

  • 他の犬との接触が多いか

  • 年齢(若齢/成犬/高齢)

  • 持病の有無

  • 過去のワクチン副反応の有無

  • 家族に小さなお子様や高齢者がいるか(人への感染リスク)

これらを総合的に考慮して、6種が良いのか、10種が良いのかを一緒に決めていくのが理想的です。


まとめ

  • 6種混合ワクチン

  • 主要なウイルス性疾患をカバーする「基本の予防」

  • 室内中心・接触が少ない犬に向いている

  • 10種混合ワクチン

  • 6種に加えて、レプトスピラ4種も予防できる広範囲型

  • ドッグラン・アウトドア・水辺の散歩が多い犬、人への感染リスクも下げたいご家庭に向いている

  • 10種は成分が多い分、6種に比べて副反応がやや出やすい傾向があるため、体質や既往歴も考慮して選ぶことが大切

  • エルムペットクリニックでは、
    「価格ではなく、その子にとって最適な予防を選んでほしい」 という思いから、6種と10種の価格差を小さく設定しています。

どちらがいいか迷われる場合は、診察時にお気軽にご相談ください。
わんちゃんの生活スタイルや体質に合わせて、最適なワクチンプランをご提案いたします。

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